夏に向けて屋外での活動も増え、水が身近な季節となりました。しかし、水は私たちの生活に不可欠でありながら、ひとつ間違えると直ちに生命にかかわるような事故につながってしまいます。このような水の事故を防止するために、正しい知識と行動を覚えておきましょう。
水の事故といったらどういった場所を思い浮かべますか?
海、川、プールなどをイメージされる方も多いかと思います。もちろんアウトドア活動やレジャーによる事故も発生しているため万全の注意が必要ですが、家の中でも水の事故は起こりうるものです。
これからの季節、外出する機会も増えてくるかと思いますので、まず、水遊びやレジャーでの気を付けたいポイントをお伝えします。
水遊び、レジャーで気をつけたいこと
水遊びにおいては、特に子どもは周りの危険な状況が目にはいらなくなりがちです。危険が伴うことを家族で理解しておくことが大事です。
水遊び
(例)
- 沼や底のすべりやすい川では遊ばない
- 池や川岸の草の生い茂っているところには近寄らない
- 増水し流れが早くなっている川では遊ばない
- 上流も含め雨が降っているときや雨が降ると予想されるときは、川に近寄らない
水のレジャー(サーフィンやダイビングなど)
(例)
- 自身の体調を整えておく
- 事前に気象情報などを確認する
- 場合によっては中止する
- 連絡手段の確保
- 単独行動はしない
- ライフジャケット(救命胴衣)などを着用する
これらは一部になりますが正しい知識を知っていることがご自身を守ることにつながりますので是非覚えておいてください。
ここのところは家で過ごす時間も増えているので、家庭内や家の周囲で気を付けたいポイントもあわせてお伝えします。
家庭内で気を付けたい場所
特に子どもや高齢者について危険性が高いため、周囲の人が気を配り、事故防止に努める必要があります。
(例)
- 残り水のある浴槽
- ビニールプールやバケツの水
- 水が入ったままの洗濯機
なお、高齢者の場合は転倒など入浴中の事故にも注意が必要です。
家の周囲で気を付けたい場所
家の周囲にも危険な箇所はあります。特に、子どもにとっては危険な場所ほど「遊びの興味」を引くものです。実際に現場を見せて指導することも事故防止につながります。
(例)
- 田んぼの水路やため池
- 柵や囲いのない池やドブ
- 使われていない井戸
- 土や砂をとったあとの水たまり
- 道路わきの溝(特に雨で増水し、流れが速い状況に注意)
このように水の事故は環境的要素と人的要素により発生する危険性があることを知っていることで未然に防ぐことができます。
「自分自身の安全を保ちながら安心して水と関わる」ということを是非日頃から意識して生活してみてください。
水辺の安全学習アプリのご紹介
最後に、日本赤十字社監修にて水難を避ける基礎知識が学べる「水辺の安全学習アプリ」が開発されましたのでご紹介します。
※ユーザー登録のお願い
小学校で利用する際は、関係省庁への報告の必要がありますので、アプリ内からユーザー登録をお願いいたします。