秋も深まり、過ごしやすい季節となりました。
感染症対策に気を付けながら日常生活を少しずつ取り戻している方が多いのではないでしょうか。
自粛生活で社会的活動が大幅に減ったことにより、認知機能や生活機能に影響が出てくることがあります。
今月は、認知症を題材に「認知症および症状について」「予防方法」「認知症の方と支援する方の心がけ」についてお伝えします。
認知症とは?
一般的には「いったん正常に発達した知的機能が脳の器質的障害によって持続的に低下し、日常生活や社会生活に支障が生じている状態」と定義されています。
どのような症状?
中核症状である認知機能の低下
- 記憶障害
- 理解・判断力の低下など
行動・心理症状
- 徘徊
- 妄想
- 暴言・暴力など
※必ず起こるわけではなく、人それぞれ現れ方が異なります。
予防方法は?
認知症は生活習慣病が要因となることも多いため、日頃の生活を改善することで予防につなげることができます。
食生活の改善
青背の魚の摂取、野菜や果物の摂取や十分な水分補給などにより、血流を良くしたり、細胞の新陳代謝を促す
脳の機能を高める
散歩や体操など適度な運動習慣をつける
脳細胞の死滅数減少や記憶力の維持
良質な睡眠をとる
脳を活性化させる
囲碁や将棋、読書など頭を使う趣味を持つ、今までやったことがないことに挑戦して楽しむ
他にも、人と交流して楽しく会話することも予防につながります。
大事なことは、規則正しい生活の中でその人らしさを保つことですね。
認知症の人であっても、周りの方のやさしい声掛けやちょっとした支えによってできることがたくさんありますので、その人個人を知り、気持ちに寄り添った対応を心がけることが大事です。
また、支えとなっている介護者等自身にとっても、相談できる相手や、共有できる環境、周囲の協力が大事ですので、普段から挨拶や声掛けなどのコミュニケーションをとることを心がけたり、かかりつけ医や行政等の相談機関へ相談し、ご自身の心身の健康も大事にするとよいでしょう。
参考
認知症早期発見のためのチェックリスト(千葉県ホームページ)
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供する「Adobe Acrobat Reader」が必要です。「Adobe Acrobat Reader」をお持ちでない方は、アドビシステムズ社サイトより無償でダウンロードできます。