家で過ごす時間が多いこの時期、暖を取るために暖房器具が手放せないかと思います。
より安全に配慮されたものが増えてきていますが、それでもふだんの生活の中で気を付ける必要があります。今月は「やけど」に焦点を当てた内容でお伝えします。
「やけど」とは
火や熱湯など熱いものに触れて生じる皮膚などの損傷を「熱傷」といいます。一般には「やけど」と呼ばれます。
やけどの原因は身の回りに多い
- 熱くなった調理食品(みそ汁、麺類など)
- ストーブ
- 電気ポット、アイロン
- 炊飯器
- 花火 など
身の回りには危険がいっぱい!
やけどの原因となるものを確認してみましょう。
原因となるものを扱っているときは子どもから目を離さないなどの注意が必要です。
もしやけどをしてしまったら・・・
症状による対応
- 範囲が狭く、皮膚が赤くなっている状態である場合は、冷たい流水で痛みが取れるまで冷やす
- 水ぶくれができているときは、つぶさないように清潔な布などで覆い、その上から冷やしながら医療機関に搬送する
- やけどの部位が衣類で覆われている場合は、無理に脱がさずそのままの状態で冷やす
- やけどの範囲が大きい場合、冷やし続けていると体温がひどく下がる危険性があるので、10分以上広範囲を冷やすことは避けて手当をする。
特に、子どもや高齢者の低体温に注意する。
注意すべき点
その他、化学薬品によるやけどや電気や落雷による感電など、身の回りで起こりやすいやけどについても気をつける必要があります。
感電は意識がなくなったり、けいれんや心停止が起こる場合があります。心停止に対しては一次救命処置を行いますが、救助者が二次事故(災害)を起こさないように注意することが大事です。
まずは、注意すべき身の回りのものを確認し、やけどやケガを未然に防ぎましょう。もし、やけどをしてしまったら素早い対処が必要です。正しい知識を知っておくことで、いざという時に落ち着いて行動ができるでしょう。
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