7月7日(水曜日)に赤十字奉仕団リーダーフォローアップ研修会を開催しました。
この研修会は、過去にリーダー研修会(「赤十字の理解を深め、赤十字奉仕団活動のあり方を考えること」「グループ・リーダーとしての資質を向上させ、人道に基づいて相手を考えながら奉仕活動を推進できるリーダー養成」の2つを目的とした研修会です)を修了した奉仕団員が、リーダーとして活動していくための知識や心構えを再確認し、奉仕団活動を企画・運営できることを目的として実施しています。また、本年度は新型コロナウイルス感染症の感染予防を徹底しながら行う奉仕活動についての検討を目的として開催しました。
研修会の前半では、研修を担当する奉仕団員の指導のもと、新型コロナウイルス感染症下にて、自分たちがリーダーとして炊き出し訓練を実施することを想定し、炊き出しの準備からハイゼックス(炊飯袋)の作成に至るまで、自分たちで試行錯誤をおこないつつ、実技訓練をおこないました。また、感染予防に留意した炊き出し研修や実際の災害時の炊き出し活動についても検討を実施し、意見を出し合いました。今回、聴取した意見をもとに、千葉県支部におきまして、留意事項を作成し、県内各地区・分区と各市区町村奉仕団委員長へ共有し、今後の災害時における炊き出しの活動指針となるようにしています。
ハイゼックス作成では、お米と水を入れた後に、空気が入らないようにしつつ袋の口をゴムで縛る作業工程にて、感染対策のためにビニール手袋を着用して実施したため、参加者は平時以上に悪戦苦闘しながらも、作成していました。また、支部職員から炊き出し窯の取り扱い説明を聞いた参加者からは「いつ起きるかわからない災害時においては、すぐ取り組みができるように、日ごろから扱いに慣れておかなければならないことや、限られた環境・物品の中で臨機応変に対応できるようにしなければならない」との感想がありました。
研修会の後半では、指導講師のもと、修了したリーダー研修会を振り返りながら、自らのリーダー像のタイプを分析することで自分自身の理解を再度おこない、「リーダー」という責任ある役割を感じながら、赤十字の奉仕活動へとつなげるためのノウハウを確認しました。
この研修会を経て、新型コロナウイルス感染症下における災害時においても赤十字としての活動ができるように、そして、各奉仕団の中核として奉仕活動に参加し、牽引していけるようにと参加者は決意を新たに抱きつつ、無事に研修会を修了しました。
これから台風期を迎え、風水害の危険度が増す時季です。有事の際に活動をとれるように、そして、リーダーとして率先して行動できるように、赤十字奉仕団は日々、備えをおこない、知識と経験と技術を蓄積・更新をして参ります。