義足の製作を例にして、基本的な製作工程をご説明いたします。
なお、その他の補装具については、製作工程が異なります。
製作工程
1.採型(さいけい)
体型や大きさに合わせてギブス包帯を使い、ご利用いただく方の切断部位の型を取ります。
2.陽性(石膏)モデルの製作
型を取った陽性モデルはそのまま使用できないため、その方の切断部位及び周辺の状態に合わせて修正します。
この工程は、義足のフィット感を向上させる重要な作業です。
3.組み立て
修正された陽性(石膏)モデルからソケット(切断部位を挿入する場所)を製作し、必要な部品を合わせて組みあげます。
4.仮合わせ
ソケット(切断部位を挿入する場所)や、組み立て角度などが適合しているかどうか、実際に装着して歩行していただきます。
透明なソケットは、装着した方が感じる不具合、違和感ばかりでなく、担当する義肢装具士が目視で確認することができます。
5.外装及び仕上げ
強度等の安全性を重視しながら、健常な足のように外装を仕上げていきます。
6.適合検査
実際に装着し、屋外などを歩行していただきながら、ご利用者と義肢装具士が適合状況を相互に確認いたします。
併せて、義足の操作方法や、メンテナンスなどの留意点を、丁寧にご説明させていただきます。
アフターサービスについて
当義肢製作所では、適合検査を終えて義足をお渡してから、アフターサービスの充実を心がけています。
痛みや不具合、重さを感じないかなど、細やかなコミュニケーションで、快適な生活を送っていただくことを願っています。