赤十字の活動は、「苦しんでいる人を救いたい」という赤十字の人道的使命に賛同する多くのボランティアによって支えられています。千葉県内では約6,000人の赤十字ボランティアが9つのグループ(奉仕団)に分かれ、地域のネットワークや専門技術・資格を活かして活躍しています。今回は、『安全奉仕団』をご紹介します!
千葉県赤十字安全奉仕団-1人でも多くの命を救う-
救急法、水上安全法等の指導員資格を持つメンバーで構成され、県内で開催される講習会で、受講者に一次救命処置や応急手当等を教える指導員として活動しています。身近な人を救うため、とっさの手当や日常生活での事故防止等、健康安全に関する知識・技術の普及と啓発を行っています。
結成年月日 | 昭和48年4月1日 |
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団員数 | 297名(令和4年10月末時点) |
安全奉仕団(救急法指導員) 髙橋 秀輝さん
平成9年3月~ 救急法指導員
平成12年5月~ 幼児安全法指導員
活動をはじめたきっかけは?
私は小学校で教員をしているのですが、先輩の教員がたまたま救急法指導員で、児童が怪我をした際に役立つ応急手当の方法を教えてくださったことがきっかけで、救急法を知り講習を受けました。
はじめは受講して満足していましたが、受講してから何年か経った頃、家族が倒れた際に何もできず、「もっと知識を深めて人を救助できるようになりたい」と思い、指導員資格を取得しました。それが25年前のことで、それ以来、仕事が休みの土日を中心に活動を続けています。
指導する上で、気を付けていることはありますか?
受講者目線で分かりやすい伝え方をするように心がけていますね。さらに、指導していると受講生に教えられることもあるので「一緒に学ぼう」という姿勢で活動しています。
活動をしていて嬉しかったことはありますか?
職場(小学校)で子どもが怪我をした際に応急手当ができたり、他の教員にAEDの使用方法などを指導できることですね。団員の中には、実際に人命救助した人もいるので、そういった話を聞くと嬉しいです。
活動を続けられる原動力はなんですか?
安全奉仕団の活動は、身近な人を助けられる知識や技術を得られます。災害発生時など、すぐに病院に行けない状況下でも、応急手当により困っている人を助けることができるんです。一人でも多くの人が救急法を学んで、いざという時に困っている人を助けられる仲間を増やしたい、その気持ちが原動力になっています。
安全奉仕団(水上安全法指導員) 岩内 元男さん
平成9年3月~ 救急法指導員
平成11年10月~ 水上安全法指導員
平成12年5月~ 幼児安全法指導員
20年以上にわたり、活動を続けられる理由は何ですか?
赤十字の「困っている人を助けたい」という理念が自分のポリシーに合っているからだと思います。そんな思いがあったので、興味本位で救急法を受講し、その中で水上安全法を知ったんです。実は、水泳は学校の授業で習ったことがあるくらいで、はじめは全然ダメだったんですよ(笑)
そういった指導員は珍しいですよね!
そうですね。かなり苦労して資格をとりました。その分、講習を受けにきた受講生の中に水泳経験が少ない方がいた場合にはそういった受講生の気持ちに寄り添った的確なアドバイスができているかなと思います。水上安全法は、泳ぎに関して特別なスキルのある人が受けるものと思われがちですが、赤十字の水上安全法は水の事故防止を目的としていますので、多くの人に受けてもらいたいです。そして多くの方に事故防止のための知識を知ってもらい、例年発生している水難事故が減ることを願っています。
活動をしていて良かったことはありますか?
講習初日は救助技術を持ち合わせていなかった受講生が、講習が進むにつれ上達し、最終日にバッチリできるようになった姿を見ると嬉しいですね。
あとは、交友関係が広がったことです。幅広い年代、様々な職種の人たちと同じ目的を持って何かを達成できるということはなかなか経験できることじゃないと思います。活動を通して色んな人たちと出会い、社会的な視野も広がりました。
救急法等講習会のご案内
いざというとき、家族や周りにいる人がすぐに手当を行えば、救命の可能性は高くなります。
赤十字では、日常のとっさの手当や予防に役立つ知識や技術を学べる講習会を開催しています。
ぜひあなたも救急法や水上安全法等講習会に参加してみませんか?
くわしくは「講習会のご案内」ページをご覧ください。