赤十字の活動は、「苦しんでいる人を救いたい」という人道的使命に賛同する多くのボランティア(奉仕団)によって支えられています。
今回は、今年で創設から75周年を迎えた「千葉県赤十字奉仕団」についてご紹介します。
75周年記念大会を開催しました
11月7日(火曜日)に千葉市民会館で「千葉県赤十字奉仕団創設75周年記念大会」が開催され、県内の奉仕団員約800名が一堂に会しました。
第一部の式典では、熊谷俊人支部長による式辞のほか、奉仕団活動にご貢献いただいた個人2,856名、団体79団体の代表者にむけて清家篤社長と熊谷俊人支部長が表彰を行いました。
笑顔で表彰を行う清家篤社長
社長感謝状を受け取る八千代市赤十字奉仕団
江野澤眞利子委員長
記念講演を開催
第二部では、「日本赤十字の父 佐野常民とその時代」と題し、「佐賀市立 佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館」の館長 諸田謙次郎氏による記念講演が行われました。
佐野常民の生きた時代を振り返るとともに、その生涯が、今日の赤十字活動すべてに活かされているということが参会者に伝わる素晴らしい講演でした。
時折笑いを交えながら熱く語る
諸田謙次郎氏
赤十字奉仕団誕生物語
赤十字のボランティアは、古くは明治20年(1887年)に設立された「日本赤十字社篤志看護婦人会」がその始まりです。皇族、華族などを中心に構成された篤志看護婦人会では、病院慰問や包帯製作などの活動が行われ、赤十字では「ボランティア」という言葉がない時代からボランティア活動(奉仕活動)が行われていました。
75年の歴史
現在の赤十字奉仕団は、第二次世界大戦後、アメリカ赤十字社から派遣された顧問団の援助により創設されたものが原型となっています。
千葉県では、昭和23年に木更津市、市川市、東金市に赤十字奉仕団が創設され、その後、県内各地で相次いで設立されました。
現在は、地域奉仕団を含め、9つの奉仕団が結成され、活動しています。
県内初の奉仕団の結成から75年、赤十字奉仕団はすべての人々の幸せを願い、陰の力となって、時代のニーズに合った人道的活動に取り組んでいます。
裁縫奉仕を行う地域赤十字奉仕団