大正15年12月に「赤十字衛生講習会」が始まってから、今年で100年。これまでに延べ2,100万人もの方々が赤十字の講習を受講されました。これまでの講習事業を振り返るとともに、いのちを守る勇気を未来へとつなぐため、現在、千葉県支部が取り組んでいる講習普及活動についてご紹介します。

日本赤十字社講習事業関連年表
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1887年(明治20年)
「救急法」との出会い
ドイツ軍医による教科書「普通救急新法」の日本語訳が出版され、日本に「救急法」がもたらされました。
和訳された「普通救急新法」
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1926年(大正15年)
講習事業開始
「衛生講習会」として日赤の講習事業が始まり、救急法と家庭看護法、衛生に関する内容を伝えていました。このころの講習は、まだ一般市民に開かれたものではありませんでした。
「衛生講習会実施要項」(1926年)
家庭看護法講習
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1945年(昭和20年)
終戦
第二次世界大戦が終結し、平時事業の重要性が再認識されました。
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1949年(昭和24年)
アメリカ赤十字社に倣って
在日米軍基地で、アメリカ赤十字社による救急法指導者の養成講習会が開かれました。翌年にはアメリカ赤十字社のテキストを参考に「救急法読本」を発行し、一般市民への講習普及に注力し始めました。
「在郷救護看護婦への講習教育」(1959年)
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1976年(昭和51年)~1977年(昭和52年)
もっと広げたい
日赤創立100周年事業の一環として、講習内容を大幅に改編しました。新たに発行された『赤十字救急法教本』と『家庭看護』では図解やイラストが増え、より分かりやすい内容となりました。
『赤十字救急法教本』中の図解
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1987年(昭和62年)
心臓マッサージ元年
医師会の提言を受け、心臓マッサージを含む「蘇生法講習」を開始しました。
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2004年(平成16年)
AEDの登場
一般市民でもAEDが使用可能となったこの年、赤十字は短期講習「AEDの使用に関する救急法」を開始しました。
屋内に設置されたAED
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2009年(平成21年)
健康生活支援講習の始まり
高齢者の自立を目指した介護に焦点を当て、従来の「家庭看護法講習」を「健康生活支援講習」に改編しました。健康増進・介護予防などの内容を加えています。
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2026年(令和8年)
赤十字講習事業100周年
「衛生講習会」の開始から100年。赤十字の講習事業は、これからも人々の安全と健康を守り続けます。
赤十字講習100周年記念ロゴ
講習回数 日本一
千葉県支部は、全国の支部の中で年間の講習回数・受講者数ともに第1位を誇ります。千葉県赤十字会館や成田赤十字病院での開催にとどまらず、小・中・高等学校、大学・専門学校、企業、行政機関など、幅広い現場への出張講習も行っています。
令和7年度 講習実施回数・受講者人数
| 救急法 | 水上安全法 | 幼児安全法 | 健康生活支援講習 | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 実施回数 | 1,135回 | 67回 | 140回 | 92回 | 1,434回 |
| 受講者人数 | 31,980人 | 2,684人 | 3,326人 | 2,851人 | 40,841人 |
講習を支えるボランティア指導員
赤十字の講習会を支えるのは、地域の各種指導員です。現在、千葉県内では400名を超える指導員が各地で活躍しており、そのほとんどがボランティアとして熱意を持って活動しています。近年、講習会の需要はますます高まっており、千葉県支部では一人でも多くの方に届けるため、指導員の新規養成に毎年取り組んでいます。
講習会の様子
講習会の日程やお申し込み方法については、千葉県支部ホームページでご案内しています。
くわしくは、講習会のご案内ページをご覧ください。
ラオス救急法普及支援事業
日赤では2019年から、ラオス国内で救急法を普及するための指導員の養成や資機材の整備など、ラオス赤十字社が行う救急法普及事業を支援しています。
千葉県支部では、2023年2月の職員派遣に続き、今年2月にも救急法の普及・支援のため職員を1名派遣しました。
ラオスでの救急法普及活動
動画で学ぶ赤十字講習
百聞は一見に如かず!赤十字の講習で実際にお伝えしている内容の一部を動画でご覧いただけます。

動画で見る一次救命処置
いざというとき、家族や周りにいる人がすぐに手当を行えば、救命の可能性は高くなります。
日本赤十字社は赤十字救急法などの講習を実施しており、その中でも特に重要な「心肺蘇生」と「AED(自動体外式除細動器)の使い方」を学べる動画を作成しました。
※本動画は「JRC(日本蘇生協議会)蘇生ガイドライン2020」に対応しています。

水に落ちてもあわてない!着衣泳で命を守ろう
水の事故を少しでも減らしたいという思いで動画を作成しました。
着衣泳の知識と技術、ライフジャケットの重要性、溺れている人の救助の方法などについて紹介する動画となっています。
現在の講習プログラム
救急法
救急法講習の様子
●事故防止
●けがの手当て
●心肺蘇生
●AEDの使い方 など
水上安全法
水上安全法講習の様子
●水の事故防止
●泳ぎの基本
●溺れた人の救助方法 など
幼児安全法
幼児安全法講習の様子
●子どもに多い事故の予防
●急病の看病
●乳幼児の心肺蘇生 など
健康生活支援講習
健康生活支援講習の様子
●車椅子の使用方法
●フレイル予防
●認知症予防 など
※その他、積雪地域の支部では雪上安全法の講習会を実施しています。
いのちをまもる勇気 つないだ100年 これからも
「衛生講習会」の開始から100年。これからも赤十字は、ボランティアの皆様、ご支援いただいている皆様とともに、いのちを守る知識と技術を未来へつないでまいります。





