ノロウイルスなどはおう吐、下痢を主に症状とする感染症です。
一般的にウイルス感染は秋から冬にかけて多く流行します。また、細菌性のものもみられます。
人が密着する場所では、人から人へ感染して流行することがあります。
症状の特徴

下痢・おう吐、腹痛、発熱の症状があらわれます。

下痢・おう吐、腹痛、発熱の症状が続くと、脱水症状が起こることがあります。
おう吐物・下痢便の処理
おう吐物や下痢便には、ウイルスが大量に含まれており、わずかな量のウイルスが体の中に入っただけでも、安易に感染します。
特にウイルスは塩素系の消毒剤でなければ効果的な消毒ができません。(家庭用漂白剤など)
おう吐物・下痢便の処理をするときの注意事項
- マスク・手袋を着用するとともに、ゴーグルなどで目の防御をする。
- おう吐物や下痢便が乾燥する前に、中心に向かって、汚れた面を折り込みながら、雑巾などでしっかりふき取る。
- 汚染箇所は広めに消毒する。
- 日用品(おもちゃ、ドアノブ、便座など)の消毒も忘れずに行う。おう吐物や下痢便で汚れた衣類などは大きな感染源です。
- 手袋やふき取った雑巾、吐物がついた衣類などはビニール袋に入れて密封し捨てる。
- 汚物の処理後は、石けんと流水で手をしっかりと洗う。
症状が落ち着いても、約一週間は便の中にウイルス排出の可能性があるので注意が必要です
予防方法

石けん・流水による手洗いが最も重要で効果的な予防方法です。
流行期には、感染の機会はいたるところにあります。また、症状を持ったまま人が密着する場所に行くことによって、その人が感染源となり周囲の人たちに感染が広がり、それがまた各家庭、さらには地域内へと広がっていきます。
一人ひとりが予防を心がけ、しっかりと手洗いを行いましょう。
急病・応急手当について救急法養成講習を受講してみよう!

講習の参加は「講習会のご案内」ページをご覧ください。