新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いており、安心した生活を過ごせるまでにはまだまだ時間がかかりそうですね。
日頃から手洗いやマスクの着用など、感染対策を心がけて生活されているかと思いますが、突然身の回りで人が倒れたり、倒れている場面に遭遇したらどうしますか?
正しい知識を知っておくことで、自分を守りながら守れる命があります。
今月は救急の日(9月9日)にちなみ、急病人やけが人(傷病者)の可能性がある人に対してどのようなことができるか、「一次救命処置」について少しご紹介します。
一次救命処置とは?
一次救命処置とは、心肺蘇生や、AEDを用いた除細動など、心臓や呼吸が停止した傷病者を救命するために行う緊急処置のことです。
また、気道に異物が詰まり呼吸ができなくなった場合、そのまま放置すればやがては心臓も停止してしまうので、それを取り除くこと(気道異物除去)も一次救命処置に含まれます。
ちょっと難しそう…自分にはできるかなと思った方もいるでしょう。
しかし、まずは「知ること」から始めてみることが大事な一歩です。
日本赤十字社では、一次救命処置(BLS)等を学べる動画やクイズを作成し、ホームページ等に掲載しておりますので、是非下記よりご視聴ください。
コロナ禍における一次救命処置は?
コロナ禍でも人のいのちを救うために、できる限りの感染防止に努めながら実施していただけるよう、令和2年5月に厚生労働省より「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた市民による救急蘇生法について(指針)」が示されております。
自分を守りながらいのちを救うことができるということを知ることが大事です。
※この指針については新しい知見や感染の広がりなどによって変更される場合があります。また、本記事の内容は、「赤十字救急法」の講習内容の変更をお知らせするものではありませんのでご注意ください。
日頃の行動が明日のご自身、周りの方の健康につながるため、正しい知識を得ることはとても大事です。
いざという時のために、一人でも多くの方に一次救命処置について関心をもっていただけることを心より願っております。