7月から8月にかけ、千葉県内の各地区で小学生・中学生・高校生を対象にした研修「リーダーシップ・トレーニング・センター」(通称トレセン)が開催されました。この研修は、青少年赤十字の最も特徴のある教育プログラムの1つで、集団生活体験を通して自ら「気づき・考え・実行する」ことを、実践を通して身につけていくものです。
学校生活から離れ、他校の子どもたちとグループワークやホームルームでの話し合いを通じて、グループのメンバー全員がグループの中で役割を持ち、仕事の内容や時と場所によって、ある時はリーダーになり、またある時は協力者の立場をとることができるように、メンバー全てが「リーダーシップの取り方を学ぶこと」を目指しています。
昨年、一昨年は新型コロナウイルス感染症の影響でほとんどの地区で開催中止を余儀なくされていましたが、今年は地区ごとに感染防止対策を講じ、内容を工夫して開催し、33校136名の子ども達が参加しました。
千葉市地区
- 日程:7月27日・28日・29日
- 場所:千葉市立蘇我中学校


山武地区
- 日程:8月2日
- 場所:東金青少年自然の家


東葛飾地区
- 日程:8月4日
- 場所:(1)鎌ケ谷市立鎌ケ谷小学校
(2)鎌ケ谷市立第五中学校


東部地区
- 日程:8月6日・7日
- 場所:銚子市立銚子高等学校


葛南地区
- 日程:8月9日
- 場所:オンライン開催
(1)船橋市立坪井中学校
(2)船橋市立旭中学校
(3)船橋市立行田中学校


西部地区/中央地区
- 日程:8月18日・19日
- 場所:千葉県赤十字会館


参加者からの感想
小学生
- 人がたおれていたら、今日学んだAEDを使って人助けなどができると思った。 これからも人のために行動したり、人をたよってばかりではなく自分から考えたりすることを続けていこうと思った。 学んだ事をいかして、よりよい学校にしていこうと思う。
- 今日はとても楽しかった。そして、大きく変われたと思う。今日の学習で、今までできなかった人助けができるようになった。救える命、助かる命を増やしていきたいと思った。 他にも初めて会った人と過ごすことで、人と協力する大切さも学んだ。
中学生
- 小さなことを自分から進んで丁寧におこなうことが今自分にできることだと思った。当たり前のことを進んでおこない続けることは特別な力や資格がない今でも行える。今回、リーダーシップトレーニングや自分ができることに気づき、考え、実行することを教えていただいた。
高校生
-
開講式のガイダンスで、「人は一人では生きていけない。常に支えられて生きている。」という言葉が印象に残っていて、グループワークもそうだし、これからの活動についても、やはり一人では出来ず、協力し合って完成するんだなと改めて気付くことができました。赤十字とJRCについても沢山学ぶことができて、これからの活動の考えを広げることができました。VSでは、自分一人で考えて実践することの大変さ、大切さを知りました。他人が気付いていないこと、自分が気付けていないこと、色々な意見を知ることができ、一人ひとりの心懸けや気遣いで変えることが出来ると感心しました。とても色々なことに気付き、学ぶことが出来た2日間でした。これからの人生に活かしていきます。
-
今回のトレーニング・センターに参加する前、ボランティアはやりたいという気持ちがあればできるものだと思っていたが、講義や実践を通して、ボランティアというものは、ニードとデザイアのバランスや、最後までやる自覚を持つことなど、様々なことをきちんと考えた上でやることで意味があるものなのだと気付くことが出来た。そして、VSの活動を通して、身の周りの問題点に気付くことはとても難しいことだと思ったし、やる前に考え、やった後に振り返ることで成り立つものであると実感した。また、先見を通して、自分の反省すべき点や考えをまとめ、整理することができたので、今後の活動に活かしていきたいと思います。今回、参加できたとても良かったです。冬のスタディ・センターも参加したいと思います。ありがとうございました。