更新日2022年12月26日
12月12日(月曜日)と13日(火曜日)の二日間、船橋市立大穴中学校で福祉体験授業の一環として高齢者疑似体験が行われました。日本赤十字社千葉県支部では学習資材として「高齢者疑似体験セット」の貸出と、専門知識をもった健康生活支援講習指導員の派遣を行いました。
十分にものを見ることができなくなるゴーグルや、関節の動きにくさを体験するために手足に装着する重り・サポーター、手先が使いにくくなる手袋などの様々な装具を身につけることで、高齢になったときの運動機能や感覚・知覚の変化、心理的変化を疑似的に体験しました。
体験した生徒からの感想の一部をご紹介します
- 高齢者の方々は町の中にたくさんいてよく見かけるけど、普通で元気だと思ってしまっていました。でも実際に今日疑似体験をしてみて自由に体が動かなかったり視界がせまく見えにくかったり、足の重さが左右対称じゃなかったり、いろいろな大変なことがあってこんな体で生活しているんだと知って今までの考え方を改めなきゃいけないな、と思いました。また、ボランティアの方のお話の中でも体や心が変化してうまくいかないことが増えるとわかりました。自分たちが年をとって高齢者になったとき少しでも元気でいるためには、運動や食生活を気をつけるということもわかったのでやっていきたいなと思います。そして高齢者の方々への接し方も気をつけながら交流したいなと思います。
- 事前学習の段階では「そこまで大変じゃ・・・」って思っていたけれど、実際に体験してみてすごく大変でした。視界が悪くなったり、足や手が重くなって、なかなか思うように動かせなかったです。また、それと共に心にも変化が出てきて、少しのことでもイライラしてしまうということがわかりました。今回の学習でもっと高齢者の方に寄りそって、今まで以上に優しく接してあげようと思いました。車などで四葉のイラストを見たことがあるけれど、今まではあまりなにも気にしていなかった。だけど、これからは見つけたら少し気にかけて、自転車のスピードを落としたり、お母さんなどに知らせたりして、高齢者に優しい世界をつくっていきたいです。
青少年赤十字の学習支援プログラムご紹介
青少年赤十字では、体験活動や技術の習得を通した学習支援を行っております。
指導者およびJRCメンバー対象に研修等の機会を提供しているほか、各種赤十字奉仕団(ボランティア)と協力し、「総合的な学習の時間」等で体験学習を行う学校へ指導者の派遣や、各種資機材の貸出を行っています。詳しくは以下ページをご覧ください。