千葉県立柏南高等学校(青少年赤十字採用校)において、同校コンピュータ部放送班による新型コロナウイルス関連の校内放送が行われました。
同部放送班では、お昼休みの時間帯に3回にわたり新型コロナウイルス関連の番組を放送しており、3回目の放送では青少年赤十字教材「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう(日本赤十字社ホームページ)」を参考に、“放送劇”の形式で新型コロナウイルスの本当の怖さについて放送しました。
放送の音源は以下のリンクをクリックすると聴くことができます。
活動の経緯
休校が明け久しぶりの登校となりましたが、学校生活にいろいろな制限がありました。昼休みも友達と机をつけたりせず、授業と同じように前を向いて一人で昼食を食べなければなりません。食べながら話をすることができないので、昼休みの放送ではみんなの共通の話題、世の中の関心事となっている新型コロナウイルス感染症についての特集をすることにしました。
感染防止策や休校中の過ごし方などを、生徒や先生方にインタビューして番組を作りました。
YVS部(JRC部)から今回の教材を紹介され、「これは私たちの放送内容の延長上にあるな」と思い、教材の内容を放送することにしました。
最初は、アナウンサーが教材を読み上げる形で伝えようと思いましたが、教材の言葉のリアルさを出すために、“放送劇”にすることにしました。
また、解決策を伝えるには、高校生目線で具体的にわかりやすくしようと、私たちの身近なことも台詞の中に組み込んでみました。
台本は顧問の先生が作ってくださいましたが、出演、編集、当日のアナウンスは私たち放送部員みんなで行いました。
この作品を聞いてくれた仲間達が、世の中のために行動してくれることを願っています。
周囲の反響
放送を聞いた生徒からは「淡々と説明されるより理解しやすかったし、普段の昼の校内放送よりもみんな興味を持っていた。」、「途中までプロの作った番組かと思った。」、「ただ単に影響とかを羅列するのではなく、患者役や生徒役の人が具体的な場面を再現していたので、実際にこんなこと言っているよな、とイメージしやすかった。」と言ってもらえました。
顧問のコメント
久しぶりの部活動で、たまっていたエネルギーを発散させるように生徒が活動し始めた中で、タイムリーなテーマを与えていただき、楽しんで作品を作ることができました。
わずかですが、世の中のために私たちの活動が活かされるのがうれしいです。
出演生徒のコメント
- 他人事でないことを伝えるのは、説教くさくなって、知らせる側も聞く側も楽しくないことが多いのですが、今回の作品は自然体に演じることができ、わかりやすかったという声が聞けて嬉しかったです。
- コロナの病気そのものについての情報はニュースでよく見ていましたが、不安や恐れのような感情が差別や偏見に繋がっているという話は聞いたことも考えたこともなかったので、この作品に参加していろいろ考えさせられました。実際に看護師をやっている叔母からも1歳の子供が保育園でお友達と遊ぼうとしたら、お友達のお母さんが子供を連れていって、避けられてしまったことがあったと聞き、身近な問題なんだなと感じました。みんながもっと正しい知識と行動で3つの感染症を防げるようにならなくてはいけないなと思いました。

お問い合わせ先
- 日本赤十字社 千葉県支部(組織普及課 青少年係)
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