コロナ禍での生活が約2年経とうとしています。
日々の生活でマスクを着用するようになり、在宅勤務や外出自粛によって人と会話する機会が減少すると、口元や舌を動かさなくなり、唾液の分泌が減少しやすくなります。
また、マスクをしていると口元の筋肉が緩んで口呼吸になり、口の中の乾燥につながります。
これからも続くマスク生活での健康維持のため、今月は、お口の健康を保つ口腔ケアについてのお話をしたいと思います。
口腔内を清潔にするといいことだらけ?―口腔ケアについて―
口の中が清潔で潤っていることは、食べ物を噛んだり飲んだりすることがスムーズなるだけでなく、唾液の分泌が消化の助けになります。
また、口の中をきれいにすると、味覚が改善し、食べることの精神的な満足をもたらすことができ、味覚による刺激や食べ物を噛む運動は脳の活性化にも影響があります。
- 虫歯・歯周病の予防
- 認知症の予防
- 食欲増進
- 誤嚥性肺炎の予防
口腔ケアとは…?
口腔ケアというと歯磨きだけが思い浮かぶかもしれませんが、そうではありません。
歯や口の状態に合った方法や道具を選ぶことが肝心です。
器質的口腔ケア
歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロス・歯磨剤などを使って歯や口を清潔かつ健康に保ちます。
機能的口腔ケア
唾液の分泌を促し、舌・口唇・頬などの機能を活性化します。
参考文献: e-ヘルスネット(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)
健口体操を行いましょう!
機能的口腔ケアの一つとして、健口体操を行なってみましょう。
口の周りの筋肉や顎や舌の動きが低下すると、咀嚼や嚥下などの口腔機能に支障をきたすことがあります。また、誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。口腔機能を維持したり、向上させるための体操が健口体操です。
「歯の健康」8020運動!
80歳になっても、自分の歯を20本以上保つことを目標とした8020(ハチマルニイマル)運動。
自分の歯で何でも噛めるということは、食生活も豊かにし、病気の予防につながります。生涯、ずっと自分の歯で食事ができるように8020運動を目指しましょう。
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